ビタミンC 
〜スポーツ選手の『守護神』〜
抗酸化で病気を予防すると言われている、ビタミンC ですが、これは、スポーツ選手やスポーツを始めようとする人たちにとって、欠くことのできない栄養素です。
生活習慣病を防ぐ効果も、最近注目されています。

スポーツ選手などは試合の前後とハーフタイムに『スペシャルドリンク』を飲みます。
ビタミンC が多いアセロラ果汁をベースに、ハチミツ、重曹、水、氷などを混ぜ、汗と同じ授透圧にしてあります。
ビタミンC は、節肉を骨に結合させている
コラーゲンが出来るのに関わっています。たくさん摂ることで、ひざのじん帯や節肉の腱が強くなるとも言われています。
大量摂取とじん帯や腱の強さとの関係は科学的に証明さてはいませんが、最近、スポーツをする人はしない人に比べ、ビタミンCを多くとった方がいいという研究結果も
発表されています。
運動により大量消費
運動する時には、酸素を大量に吸い込みます。すると、細胞や遺伝子を傷つけやすい形の酸素が増え、がんの引き金になったり、老化を促進したりもします。するとビタミンCは、この酸化を防ぐために働きます。発ガン性物質である、ニトロソアミンの合成や、細胞への侵入を防ぐ働きもしています。抗ガン剤として注目されている、インターフェロンを体内で作る働きもあるとされています。
運動量が多いスポーツ選手ほど、ビタミンCの消費量が多くなります。
スポーツをする人は一日平均、150〜200mg 程度とった方が良いでしょう。
一方、改定された栄養所要量では、ビタミンCの所要量が、18歳以上で一日50mgから100mgに増えました。
体内の酸化物が糖尿病や高血圧など様々な生活習慣病にも関係していることがわかり、ビタミンCの役割が重視されるようになったのです。
食事でのとり方
国民栄養調査によれは、ビタミンCの約半分を野菜、約三割を果物、約8%をいも類でとっているそうです。錠剤などで取ればいいと思っている人がいますが、食事からとるのが基本です。
果物や野菜には、ビタミンCと同様に酸化を防ぐ抗酸化作用を持つビタミンE やベータカロチンなどが含まれています。体内の抗酸化作用は、これらが協力して働いています。ほかのものが足りないとビタミンCの消費が激しくなり、作用を十分に発揮できません。
ビタミンC は、アスコルビン酸という、
水溶性の物質です。熱に弱く、水に溶けて流れやすいから、調理にも工夫が必要です。ゆでたり、煮たりするよりも油炒めの方が損失率が少なくてすみます。果物や野菜は切って組織が壊れると特に流れ出し易いから、切った後は水に長くさらすようなんてことは止めた方がいいです。
ビタミンCを多く含む食べ物
(mg)
1日の平均必要量・男女共 100 mg
パパイヤ・1コ
130
ネーブルオレンジ
120
ブロッコリー70g
112
甘柿・1コ
105
イチゴ・10コ
96
にがうり・70g
84
グレープフルーツ・1コ
80
小松菜・70g
53
ほうれん草・70g
46
プリンスメロン・100g
40
キャベツ・70g
31
さつまいも・100g
30
みかん・1コ
28
レンコン・40g
23
トマト・1コ
20
ジャガイモ・80g
18